愛情のこもった手作りのものに包まれた旅立ち
故人の雅夫様(仮名)は娘さんやお孫さんがお持ちのバックもミシンで作られるほど手先が器用な方でした。
最近ではお得意のミシンで、手作りマスクを作って下さっていたそうです。
おじいちゃん子だった孫の優さま(仮名)は雅夫様の手の甲にハートマークを描き、「じじ、永遠にLOVEだよ」と語り掛けていらっしゃいました。
お互いへの想いが強いご当家で、優さまが弊社の納棺師と一緒におじいちゃんのメイクをする姿を、お母様やおばあ様が温かな表情で眺めるご様子が印象的でした。
雅夫様の趣味は楽器を演奏して皆を楽しませる事。
(自宅には3挺のバイオリンとピアノを所有)
社内で「ものがたり」を共有したところ、スタッフの一人がバイオリンのミニチュアを準備してきました。
ご家族は大喜びされ、撮影会が始まりました。
ご家族の方から雅夫様への想いを綴られたメッセージを、ご会葬の方々に会葬品のお礼状としてお渡しするご提案をいたしましたが、ご親戚と雅夫様のご友人のみにお配りされたいというご希望だったので、礼状にはせず楽器のイラストを入れたオリジナルの紙を作成し、メッセージを印刷したものをお渡ししました。
葬儀当日に奥様と娘様とでお作りになった雅夫様の大好きだったいなり寿司を「お弁当」として、そしてご家族の折られた100羽の折り鶴をお棺へ入れていただきました。
ご家族の想いがお棺いっぱいに溢れる素敵なお見送りとなりました。