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- 株式会社コープ葬祭 DXへの取り組み
1.DX基本方針
私たちコープ葬祭は、経営理念「感謝をつなげ 笑顔をさかせ 幸福をつむぐ」のもと、 萩市・山口市・防府市・長門市を中心に、地域の皆さまに寄り添った葬祭サービスを提供してまいりました。社会環境や価値観が大きく変化し、葬儀の形も多様化するなかで、デジタル技術を活用した 新しい葬送文化の創造に挑戦することが重要であると考えています。
当社は、「安心」「誠実」「進化」をキーワードに、データとデジタル技術を活用して業務プロセスやサービスを継続的に改善し、お客様・社員・地域社会にとって より価値の高い体験をお届けするDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していきます。
2.DX推進の戦略(5つの柱)
(1) 業務プロセスのデジタル化
・社内業務の標準化と効率化を目的に、クラウド型の業務システムやデータベースを活用
・顧客管理・会員管理・売上管理などをデジタル化し、情報の一元管理とリアルタイムな共有を実現
・経営データの可視化により、施行件数・粗利・稼働状況などをタイムリーに把握し、迅速な意思決定を強化
(2) お客様接点のデジタル強化
・公式ホームページ・SNSを活用し、葬儀の流れ・事前相談・会員制度などの情報をわかりやすく発信
・お問い合わせ・事前相談・資料請求等のオンライン受付を整備し、24時間相談しやすい環境を提供
・「終活セミナー」「事前相談会」等のオンライン開催により、遠方の方や忙しい方でも参加しやすい仕組みを構築
(3) 人材育成とデジタル人材の確保
・「幸福人財経営」の考え方を基盤に、社員一人ひとりが成長し続けるための教育・研修体制を整備
・社内勉強会や外部セミナー、eラーニングを通じて、ITリテラシーやデジタル活用スキルを継続的に向上
・終活カウンセラーや葬祭ディレクターなどの専門資格と、データ活用・ITツール活用スキルの両立を推進
(4) データ活用による新たな価値創造
・アンケートやお客様の声をデジタルデータとして蓄積し、分析結果をサービス改善や新商品企画に反映
・エリア別・会館別の施行データを分析し、会員制度・プラン構成・人員配置の最適化に活用
・地域との連携による「デジタル × 地域貢献」の取り組み(オンライン終活セミナー等)を拡充
(5) 最新の情報処理技術を活用するための環境整備
・クラウド基盤の活用と更新体制
顧客管理・会員管理・勤怠管理・情報共有などのシステムにクラウドサービスを活用し、 常に最新バージョンを利用できる環境を整備します。
・データの標準化と可視化基盤の整備
各種データの形式や登録ルールを標準化し、ダッシュボード等で見える化することで、 経営判断や現場の改善に活かします。
・情報セキュリティ対策の強化
アクセス権限管理、多要素認証、通信の暗号化、定期バックアップ等を段階的に導入し、 継続的なセキュリティ向上に取り組みます。
・外部専門家との連携
システム導入・見直しの際には外部の専門事業者から助言を受け、最新技術の選定や運用設計の質を高めます。
・BCP(事業継続)を踏まえたインフラ整備
災害時・障害発生時にも重要データを守り、事業を継続できるよう、 クラウドバックアップやリモートワーク環境の整備、復旧手順の標準化を進めます。
3.DX推進体制
当社は、DXを一過性のプロジェクトではなく、中長期的な経営課題として位置付け、 以下の体制で推進しています。
・代表取締役:DX推進の最終責任者として、経営ビジョン・DX戦略の方向性を決定
・DX統括責任者(管理部門責任者):全社DXの企画・推進・進捗管理を統括る
・DXチーム:業務改善・データ活用・研修企画など、横断的なDX施策を担当
・システム担当(社内・外部パートナー):基幹システムやクラウドサービスの選定・運用・保守を担当
・各部署・各会館のDX推進担当者:現場の課題抽出・改善提案・運用定着を担う窓口
DX関連の重要方針・投資については、経営計画と連動させながら定期的に見直しを行い、毎年度の経営計画書に施策とKPIを位置付けたうえで、PDCAサイクルを回しています。
4.DXロードマップ(中期的な取り組み)
当社は、今後3年程度を見据え、次のようなステップでDXを進めてまいります。
・第1フェーズ:業務の見える化と基盤整備
業務プロセスの棚卸し、紙中心業務のデジタル化、クラウド基盤・セキュリティ対策の整備。
・第2フェーズ:データ活用とサービスの高度化
顧客・会員・施行データの分析に基づくサービス改善、新プランの企画、 お客様接点のオンライン化・パーソナライズ化。
・第3フェーズ:新たな価値の創出と地域連携
終活支援・アフターサポート・セミナー事業など、葬儀にとどまらない価値提供の拡大と、 地域の事業者・団体との連携強化。
5.成果指標(KPI)
・業務効率化:事務作業時間の削減(前年比20%削減を目標)
・顧客満足度:アンケートにおける「満足」「大変満足」の回答比率90%以上
・人材育成:全社員の80%以上が年1回以上のデジタル関連研修を受講
・データ活用度:経営会議・部門会議でデータに基づく議論を行う回数の増加 など
6.ステークホルダーへの発信
当社は、DXに関する基本方針・戦略・推進体制など、必要な情報を ホームページ等を通じて公表し、透明性の高い経営を推進します。なお、KPI(成果指標)およびその達成状況については、社内の経営管理および主要取引先等とのコミュニケーションを通じて適切に共有し、継続的な改善に取り組んでまいります。
7.代表挨拶(DXに込める思い)
私たち株式会社コープ葬祭は、「感謝をつなげ 笑顔をさかせ 幸福をつむぐ」という理念を大切にし、ご家族の想いに寄り添った葬祭サービスを提供してまいりました。
近年、社会や生活環境は大きく変化し、葬儀のあり方やお客様のご要望も多様化しています。こうした時代の変化に対応するため、私たちはデジタル技術を積極的に取り入れ、より安心で、より身近で、より価値の高いサービスの実現に挑戦しています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるIT活用ではなく、私たちの働き方や企業文化そのものを進化させ、次の100年も地域に必要とされる企業であり続けるための挑戦です。社員一人ひとりがデジタル技術を学び、お客様に寄り添った新しい価値を生み出す「幸福人財」として成長していけるよう、これからも環境づくりに力を入れてまいります。
「ご縁に感謝し、地域に貢献する」という姿勢を忘れず、DXを通じて葬送文化に新たな価値を創造し、 地域の皆さまに信頼される企業であり続けることをお約束いたします。
株式会社コープ葬祭 代表取締役 藤原由佳

