
- コラム
葬儀についての事前相談の重要性。生前に準備すると何が変わる?
2025年8月28日(木)
突然ですが、「お葬式」について考えたことはありますか?
元気なうちはなかなか向き合いたくない話題かもしれません。
でも、人生のエンディングをどう迎えるか、そして大切な家族にどんな想いを託すか。
その答えを見つけるための第一歩が、「葬儀の事前相談」なのです。
そこで今回は、生前に準備することの素晴らしさについて、私の経験も交えながらお話しします。
◆「もしも」の不安が「安心」に変わる瞬間
「お葬式って、何から始めたらいいの?」多くの方が漠然と抱えるこの不安。
インターネットで調べても、情報が多すぎて結局どうすればいいのか、わからなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな時は、事前相談をすれば、そんな不安が一気に解消します。
専門家である葬儀社の方と直接話すことで、葬儀の基本的な流れや費用、地域の風習など、わからないことが「わからない」という状態から抜け出せるはずです。
例えば、見積もりを出してもらうことで、具体的な費用感がわかり、金銭的な心配も軽減されます。
これは、残される家族への大きな思いやりにもつながります。
漠然とした不安を「安心」に変えることができる、これが事前相談の最大のメリットです。
◆自分らしい最期を自分でデザインする
「私は花が好きだから、お花でいっぱいの祭壇にしてほしい」
「好きな音楽をかけて、みんなで明るく見送ってほしい」
といった希望を、心の中に秘めていませんか?
事前相談では、そうした自分らしいお葬式の希望を具体的に話し合うことができます。
故人を想うためのお葬式で、故人自身の「こう送ってほしい」という意思が反映されることは、とても素敵なことだと思います。
遺影に使ってほしい写真や、連絡してほしい友人のリストなど、細かいことまで決めておくことで、家族は故人の想いを尊重したお別れをすることができます。
これは、自分らしい人生の「終活」をデザインすることにもつながるのではないでしょうか。
◆残された家族の負担をグッと軽くする
大切な人を亡くしたとき、家族は深い悲しみの中にいます。
そんな中で、葬儀社選びから費用のこと、親族への連絡など、多くのことを短時間で決めなければなりません。
生前に準備ができていないと、精神的にも肉体的にも大きな負担となってしまいます。
しかし、事前相談で葬儀の内容や費用、葬儀社まで決めておけば、いざというときに家族は慌てずに済みます。
故人の希望が明確になっているので、親族間の意見の相違も起こりにくくなります。
悲しみと向き合う時間をゆっくりととることができる、これも事前相談がもたらす大きな変化です。
いかがでしたか?
事前相談は、「死」を意識することから、つい遠ざけてしまいがちです。
しかし、それは決して不謹慎なことではなく、自分自身と家族への「思いやり」の形なのです。
大切な人とのお別れを、後悔なく、そして心穏やかに迎えるために、少しだけ時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。