
- コラム
【必見】火葬場でのマナー~知っておきたい3つの重要ポイント~
2025年7月8日(火)
突然の訃報、突然の葬儀。
準備不足なまま対応しなければならない場面も多くあると思います。
そこで今回は、人生で誰もが直面する可能性のある
「火葬場でのマナー」
について、大切なポイントを3つに絞ってお伝えします。
不慣れな場所だからこそ、「知らずに失礼なことをしてしまった」ということが無いよう、ぜひ参考にしてください。
1.服装は「控えめ」に。小物まで気を配りましょう
火葬場での服装は、故人への敬意とご遺族への配慮を示すものです。
参列者で出席をする場合、準喪服を着用するのが一般的といわれています。
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」といった種類があるので、場面にあった服装を心がけましょう。
・正喪服:喪主と三親等までの親族が着用するもっとも格式の高い喪服です。(参列者は着用しないのがマナーです)
・準喪服:弔事で最も多く着用される一般的な喪服です。
・略喪服:控えめな平服のことを指します。
喪服を選ぶ際には、必ず光沢のない素材を選び、装飾は控えめにしましょう。
「平服で」と案内されても、普段着ではなく略喪服、つまり落ち着いた色のスーツやワンピースを選ぶといいかもしれません。
特に大切なのが小物類です。
バッグや靴は黒でシンプルなものを選びましょう。
アクセサリーは結婚指輪以外は外し、女性の場合も一連の真珠のネックレス程度に留めます。
光り物や派手なデザインは避け、冬場のコートも黒や落ち着いた色を選び、革や毛皮、カジュアルなものは避けてください。
2.火葬中の「待ち時間」は静かに過ごしましょう
火葬は約1時間から1時間半かかります。その間、控室で待機することがほとんどです。
控室では、お茶やお菓子が用意されていても、あくまで「故人を見送る時間」であることを忘れないようにしましょう。
大きな声での会話や笑い声は慎み、他のご遺族への配慮を忘れずに静かに過ごしましょう。
最も避けるべきは写真撮影です。
火葬場は神聖な場所であり、他の利用者のプライバシーもあります。
多くの施設で禁止されているので、絶対にしてはいけません。
また、控室への飲食物の持ち込みは、事前に依頼された葬儀社へ確認しましょう。
3.ご遺族への「配慮」を忘れず、簡潔に接しましょう
火葬場では、ご遺族は心身ともに大変な状況にあります。
ご遺族への挨拶は簡潔に済ませましょう。
「この度はご愁傷様でございます」といったお悔やみの言葉を短く伝えます。
長話や故人が亡くなった経緯を尋ねることは避け、ご遺族の負担にならないよう配慮してください。
火葬炉の前へのご同行は、喪主やごく近しい親族に限られることがほとんどです。
特別な依頼がない限り、むやみに同行するのは控えましょう。
副葬品についても注意が必要です。
棺に入れられるのは、基本的に燃えるものだけ。
金属やガラス、プラスチック、分厚い本などは入れられません。
迷ったら、必ず葬儀社に相談してください。
いかがでしたか?
火葬場でのマナーは、故人への最後の敬意であり、ご遺族への心遣いです。
これらのポイントを押さえ、落ち着いて故人をお見送りしましょう。