- コープ葬祭ダイアリー
- コラム
「正座」について
2021年9月10日(金)
お寺へのお参りや法事などの際、みなさん正座をしていますよね。
慣れていない人は足がびりびりしたり、つったりなど大変なことかと思います。
今回は仏事での正座についてお話していきます。
〇 仏事では正座はしないといけないのか?
実際のところ、仏事などで正座をしなければいけないという
決まりは特にありません。
マナーの観点から言うと、正座の方が良いですが
健康状態などで厳しいという方は、男性はあぐらを、女性は横座りをしましょう。
〇 そもそも正座をする意味
正座と言えば、日本ならではの伝統的な座り方のイメージを持っていませんか?
しかし、日本人が正座をするようになったのは比較的最近のことなのです。
昔は『 安座(あんざ) 』という座り方をしていました。今でいうあぐらです。
そもそも正座を長時間していると、足が痺れ、感覚がなくなり、
立てなくなったりと、急な動作ができませんよね。
正座という座り方には、目の前の相手に対して
「私はあなたに危害を加えるつもりはありません」ということを意思表示する
という意味を持っています。
これがやがて、【 親愛 】【 敬意 】を意味するようになり、
正式な座り方として定着するようになりました。
〇 しびれ対策
①膝に体重をかけるイメージで背筋を伸ばす
②膝は少し広げて、つま先は後ろで重ねる
③立ち上がる前にしばらく、つま先を立てる
④軽く上体を揺らす
などという対策をとりながら行ってみるのも良いですね。
正座を必ずしなければいけないということにとらわれずに
故人の供養に集中することを最優先としましょう。