
- コラム
【家族葬と一般葬】各メリットや費用などを紹介
2025年11月13日(木)
「お葬式」と聞くと、どのような形を想像されますか?
最近は費用を抑え、身内だけで行う「家族葬」が主流になってきました。
しかし、故人様と関わりのあった多くの人々が、心置きなくお別れを告げられる「一般葬」には、家族葬にはない特別な価値とメリットがあります。
費用や手間だけで判断する前に、両者の特徴をじっくり比較し、ご家族様にとって、そして故人様にとって本当に最善の選択を考えてみましょう。
「家族葬」と「一般葬」の基本とは?
まず、家族葬と一般葬がどのような形式なのか、その基本的な違いを確認しましょう。

<家族葬>
①参列者:ご家族、ご親族など、近しい間柄のみ
②式の規模:小規模~中規模
③準備の手間:参列者対応などが少ないため、比較的負担が少ない
④費用の目安:30万円~150万円程度
<一般葬>
①参列者:ご家族、ご親族などに加え、友人、知人、職場関係者など
②式の規模:中規模~大規模
③準備の手間:参列者が多いため、対応や準備に時間がかかる
④費用の目安:100万円~250万円程度(参列者や規模により変動)
【家族葬のメリット・デメリット】
家族葬にも一般葬にもメリット・デメリットはあります。
まずは家族葬のメリット・デメリットについてご紹介します。
〇メリット
費用を抑えやすいというのは最大のメリットになります。
また、参列者対応に追われず、ご家族だけでゆっくりと故人様とのお別れの時間を過ごしやすいこともメリットとして挙げられます。
×デメリット
参列を希望された方を断る必要があり、「故人とのお別れをしたい」という気持ちを無視してしまったと、ご家族や相手にわだかまりが残る可能性があります。
また、費用は抑えられますが、香典収入も少なくなるため、結果としてご家族の持ち出し額が大きく変わらないケースもあります。

【一般葬のメリット・デメリット】
次に、一般葬のメリットデメリットについてご紹介します。
〇メリット
家族葬の「費用が安い」「負担が少ない」という点は魅力的ですが、人生最後のセレモニーであるお葬式は、費用や手間だけで測れない価値があります。
一般葬の最大のメリットは、故人様と生前関わりのあったすべての方が、感謝の気持ちを込めてお別れを告げられる機会を提供できる点です。
ご家族にとっては、故人様がどれほど多くの方に愛され、慕われていたかを実感できる貴重な場となります。
また、参列者の方々は、故人様とのお別れをすることで、心の整理をつけ、「弔問できなかった」という後悔を残さずに済みます。
これは、故人様だけでなく、ご家族と参列者の方々との関係性を円満に保つ上でも非常に重要です。
そして、費用に関しては、家族葬より高くなりますが、一般葬では多くの香典をいただくことになります。
これにより、最終的なご家族の持ち出し額が家族葬と大きく変わらない、あるいは一般葬の方が少なくなったというケースも少なくありません。
×デメリット
費用が高くなりがち: 参列者対応や会場費などで費用が家族葬よりも高くなります。
準備や当日の負担: 参列者対応や手続きが多く、ご家族の負担が増えます。

このように、一般葬にも家族葬にもメリット・デメリットがあります。
しかし、前述でもあるように一番大切なのは、故人様にとって最も喜ばれるであろう方法で葬儀を執り行うことです。
今後、葬儀を考えていらっしゃる方も、今一度ご家族・ご親族様と話し合う場を設けてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
家族葬のメリットは魅力的ですが、故人様が築いた素晴らしい人間関係に感謝し、多くの人に見送られるという最後の花道を用意できるのが一般葬です。
費用や形式だけで判断せず、故人様の生きた証として、「誰に、どのようなお別れをしてもらいたいか」を大切に考えてみてくださいね。

