
- コラム
📸遺影写真の準備、始めませんか?
2025年8月19日(火)
突然ですが、皆さんはご自身の「遺影写真」について考えたことはありますか?
「縁起でもない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
もしもの時、残されたご家族は悲しみの中でたくさんの手続きや準備をしなければなりません。
そんなとき、あらかじめ遺影写真を準備しておけば、ご家族の負担を少しでも減らすことができます。
遺影は故人様を想う大切なものです。
その人らしさが伝わる写真を選ぶために、今回は、遺影写真の選び方や準備のポイントをご紹介します。
◆遺影写真選びの第一歩は「写真の質」です
「たくさんの写真の中から、どれを選べばいいの?」と迷ったら、まずは写真の「質」に注目してみましょう。
遺影写真は、祭壇に飾るために大きく引き伸ばされることがほとんどです。
そのため、元の写真が不鮮明だと、ぼやけてしまったり、ピントが合っていなかったりする写真では、きれいに仕上がりません。
▼具体的な3つのポイント
①ピントが合っているか
顔がくっきり写っている写真を選びましょう。
②画素数が十分か
デジタルカメラやスマートフォンの写真を使う場合は、できるだけ高画質なデータを選んでください。
昔のフィルム写真の場合でも、顔が10円玉サイズ以上に大きく写っているものがおすすめです。
③鮮明で、顔に影がないか
お顔の全体が明るく、はっきりと写っているものを選びましょう。
最近は、背景や服装を合成する技術が発達しています。
たとえ気に入った写真に背景の人が写り込んでいても、プロに任せればきれいに修正してもらえますので、ピントや解像度を優先して探すのがポイントです。
◆「個人」を大切にしましょう
遺影写真は、ご家族や参列者が故人様との思い出を振り返る大切な手がかりです。
だからこそ、その人らしさが伝わる一枚を選びたいですよね。
以前は、真面目な表情で正面を向いた写真が主流でしたが、今は「明るかった故人様らしい笑顔の写真」を選ぶ方も増えています。
趣味を楽しんでいる時の写真や、ご家族と旅行に行った時のスナップ写真など、故人様の個性が光る写真も素敵です。
また、撮影時期も「新しい写真でなければならない」という厳格なルールはありません。
ただ、あまりに若い頃の写真だと、参列者が「あれ?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
もし可能であれば、直近1〜5年以内に撮影された写真から選ぶと、より故人様の面影が伝わりやすいでしょう。
◆遺影を準備しておくことの大きなメリット
遺影を生前に準備しておくことには、大きなメリットがあります。
それは、ご自身で「最高の自分」を写真に残せることです。
もしもの時、ご家族は急なことで慌ててしまい、手元にある写真の中から必死に遺影を探すことになります。
その際、写真の選択に迷ってしまったり、見つからなかったりといったことが起こるかもしれません。
しかし、生前にご自身で納得のいく一枚を選んでおけば、ご家族は遺影探しの負担を軽くすることができます。
いかがでしたか?
遺影写真の準備は、ご自身とご家族への思いやりです。
ぜひ、この機会に大切な一枚を探してみてはいかがでしょうか。