
- コラム
あなたが元気なうちに。生前整理が残された家族を救う理由
2025年4月8日(火)
「生前整理」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持つでしょうか。
「縁起でもない」
「まだ早い」
と感じるかもしれません。
しかし、人生100年時代と言われる今、生前整理は決して終活のためだけのものではありません。
残された家族への思いやり、そして自分自身の未来をより良く生きるための、積極的な行動ともいえます。
ここでは、生前整理についての重要性を簡単にまとめ、紹介していこうと思います。
〇生前整理が必要な理由
なぜ、元気なうちに生前整理をしておくべきなのでしょうか。
それは、残された家族の負担を想像したとき、
「もし、あなたが突然亡くなってしまったら」
家族は悲しみに暮れる間もなく、膨大な量の遺品整理や手続きに追われることになります。
・どこに何があるのか分からない
・大量の不要品の処分に困る
・貴重品や重要な書類が見つからない
・故人の人間関係が分からず、連絡に苦労する
これらの負担は、家族の心身を疲弊させ、深い悲しみを更に増幅させてしまいます。
生前整理は、このような事態を避けるために、自身が元気なうちにできる、最大の愛情表現なのです。
〇生前整理で具体的にできること
「生前整理と言っても、何をすればいいのかわからない。」
そんな方も多くいらっしゃると思います。
以下に、残された家族の負担を減らすために、今すぐできることをまとめました。
①不要品の整理
・思い出の品、貴重品、不要品に分け、明確に仕分けをしましょう。
・不要品は、リサイクルや寄付、処分など、適切な方法で手放しましょう。
②貴重品・重要書類の整理
・通帳、印鑑、保険証書、年金手帳、不動産関連書類など、一箇所にまとめましょう。
・エンディングノートを作成し、保管場所やパスワードなどを記載しておくと安心です。
③デジタル遺品の整理
・パソコン、スマートフォン、タブレットなどのデータを整理しましょう。
・不要なデータは削除し、必要なデータはバックアップを取りましょう。
・各種アカウントのID、パスワードをリスト化し、信頼できる家族に共有しておきましょう。
④人間関係の整理
・友人、知人、親戚などの連絡先リストを作成しましょう。
・お世話になった方々へのメッセージや、葬儀の希望などをエンディングノートにまとめておきましょう。
⑤財産目録の作成
・不動産、預貯金、有価証券、保険など、全ての財産をリストアップしましょう。
・借入金やローンなど、負債も忘れずに記載しましょう。
これらの作業は、決して簡単なものではありません。
しかし、少しずつでも進めていくことで、自分自身の気持ちも整理され、家族の負担を大幅に軽減することができます。
〇生前整理は、未来をより良く生きるための行動
生前整理は、決してネガティブなものではありません。
むしろ、残りの人生をより良く生きるための、ポジティブな行動と言えます。
・身の回りが整理されることで、心にも余裕が生まれます。
・大切なものを見つめ直すことで、これからの人生をどのように生きたいか、改めて考えるきっかけになります。
・家族と話し合う機会が増え、より良い関係を築くことができます。
生前整理は、自分自身と家族の未来を、より豊かにするための第一歩なのです。
いかがでしたか?
生前整理という文字だけ見ると、少し暗い気持ちになる方もいると思います。
しかし、生前整理をすることで、周りの家族や大事な人を守ることができるのです。
ぜひこの機会に、身の回りを整えてみてはいかがでしょうか。