- コラム
日本一低い火山はどこ?!
2024年9月26日(木)
日本一高い火山は富士山ですが、日本一低い火山は皆さんご存知でしょうか?
実は、山口県萩市に属する笠山が日本で一番低い火山です!
今回は、日本一低い火山と言われている「笠山」についてご紹介します!
笠山は日本海に囲まれた標高112mの火山にしては小さな山です。
火山としては異例の低さで、東洋一低いとも言われています。
周辺にある阿武火山群の一つで約1万年前の噴火でできました💥
🗻名前の由来
溶岩が流れ出して平らな溶岩台地ができ、その後高く噴き上げられたマグマのしぶきが降り積もってできた丘の形が、遠目から見ると、市女笠に似ていることがきっかけで付けられました。
🌿植物共存
笠山には、バクチノキ、タマシダなどの暖地性植物が自生しています。
暖地性植物だけでなく、なんと寒地性のコタ二ワタリやホソイノデなどの植物も冷気のある風穴の影響で見られます。
このように暖地性と寒地性の植物が混生している珍しい火山でもあります!!
✨笠山の魅力
①明神池
笠山の溶岩と潮流の作用で海が埋め残したかん水湖のことです。
岩の隙間を海水が出入りするため、湖の満干で水面がわずかながら上下するのが特徴です。池は外海とつながっているため近海の磯付き魚が泳ぎ、約20種類の海水魚が生息しています!!
②風穴
笠山には大小無数の風穴があり、夏でも涼しく15℃くらいの冷たい空気が流れ出しており「天然のクーラー」と呼ばれるほどの穴場スポットです。
熱中症対策にもなりそうですね🌬🆒
~ここで、風穴のしくみについてお伝えします💁~
崩れた溶岩の間に出来た空間(タンク)は、冬は外より温かいので、タンク内に冷たい空気が流れ込んできます。
対して夏はタンク内より外のほうが温かいので、冬の間にタンクに貯められた冷たい空気が外に向かって流れ出すというしくみです。
③笠山椿群生林
笠山にある椿群生林には、約10haの広さに約25,000本のヤブツバキが自生しています。
笠山の椿群生林では何度も伐採が行われており、切られるたびに交配を繰り返したことによって様々な特徴のあるヤブツバキが誕生しました。
そのため、花の色や形だけに留まらず、咲く時期や葉の特徴などから60タイプに分類される多様性に富んだ豊富な花を見ることが出来ます。
開花期間は12月上旬~3月下旬で、例年2月中旬~3月下旬頃に見ごろを迎えます。
色鮮やかな椿の花と、木から落ちた「落ち椿」が地面を赤く彩っている光景をお楽しみいただけます。
いかがでしたか??
笠山山頂展望台にはカフェやゆったりくつろげる休憩室があります。
ご当地メニューもあるので、是非訪れた際には食事も堪能してみてください🍽