- コラム
◆ ご焼香マナー ◆
2021年11月25日(木)
葬儀の際や、法事・法要時などにおこなう「ご焼香」。
なかなか実践する機会も少ないため、いざその時がくると
正しい方法が分からず、不安に感じた経験をお持ちの方は少なくないと思います。
今回はご焼香の” 種 類 “とそれぞれの” 正しいやり方 “(マナー)についてご紹介いたします(^^)/
○ ご焼香 ○ 【 基本の作法 】
焼香台にはご焼香をする方から向かって、
左側に香炉(こうろ)、右側に抹香(まっこう)が用意されています。
香炉・・・お香を焚くために使う器のこと
抹香・・・ご焼香で用いられるお香のこと
基本的には
右手の親指・人差し指・中指の3本の指で抹香(まっこう)を軽くつまみ、
目の高さ程度まで持ち上げます。
この動作を「 おしいただく 」と言います!
” おしいただく “とは
おし-いただ・く【押(し)頂く/押し▽戴く】
1 物を恭しく顔の全面の情報にささげ持つ。「賞状を―・く」
2 そのひとを敬って組織の長として迎える。「葬祭に―・く」(goo辞書より)
そして指に残らないように高炉の中にこするようにして抹香を落とします。
これを1~3回行います。(回数は宗派により異なります)
ご焼香を終えたら、一歩下がりご遺族に向かって一礼し、席に戻る というのが基本的なマナーになります。
○ ご焼香の種類① ○【 立礼焼香 】
椅子席の式場で多く用いられる、” 立って行う “方法です。
1⃣ 数珠を左手で持ち、焼香台へ進む
2⃣ 焼香台手前で止まり、遺族・親族に一礼してから焼香台の前に進む
3⃣ 宗派ごとの作法に従って抹香(まっこう)をつまみ高炉に落とす
4⃣ 祭壇(遺影)に向かって合掌し一礼する
5⃣ 一、二歩下がって遺族・親族に一礼して席に戻る
○ ご焼香の種類② ○【 座礼焼香 】
座礼焼香は畳敷きの式場で多く用いられる、” 座って行う “方法です。
基本的な順序は立礼焼香と同様ですが、
・焼香台の前までは直立せず少し腰を落として移動する
・ご焼香は座布団の上で正座で行う
・遺族、親族への一礼は、座布団から降りた状態で行う
という3点が立礼焼香とは異なります。
○ ご焼香の種類③ ○【 回し焼香 】
回し焼香の一番の特徴は、立礼焼香や座礼焼香とは違い、
焼香台に自分から向かうのではなく、
高炉を参列者で順に回して行き、受け取った焼香炉を自分の前に置き、
焼香が終われば隣の人に回すという方法です。
” 会場が狭い場所 “で多く用いられるやり方で、
自宅で執り行う法要や法事の際などにも多く用いられています。
・焼香台へ行く、自分の席に戻るという動作が無い
・遺族や親族への一礼がない
・焼香炉が回ってきたら自分の前において、正座で焼香をする
・終わったら隣の人へ回す
ご焼香でもっとも大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。
作法やマナーを覚えておくことも大事ですが
真心をもって故人のために丁寧な焼香を行うことを心がけましょう(*^-^*)
お香の煙に故人への想いをのせて、
正しいマナーでお祈りできるようこの記事が参考になりますと幸いです。