- コラム
葬儀・告別式について
2021年11月11日(木)
個人のお葬式では、境目がわかりにくい「葬儀」と「告別式」。
それぞれの意味と参列する際のマナーをご紹介します!
【 葬儀・告別式とは 】
⇒葬儀は、人の死を弔うために行われる宗教儀式のことです。
葬儀と告別式は、現在ひとくくりとなり混同されがちですが、
◎葬儀…宗教的な意味合いで行われるもの
◎告別式…社会的な式典として行われる
という違いがあります。
【 告別式は、昔の野辺送り 】
⇒かつて人々は葬儀の後、墓地のある寺や火葬場まで列を組んで遺体を送っていました。
これを、「葬列」または「野辺送り」といい、これに代わって行われるようになったのが現在の告別式。
そのため、告別式はもともと葬儀後に行われるものでした。
【 宗教的な儀曽木と社会的な儀式 】
⇒それぞれ下記のような意味があります。
▼葬儀…死者をこの世からあの世へと送り出す宗教的な儀式で故人の霊魂のための時間。
仏教での一般的なお葬式の流れですと、僧侶が読経を行っている時間がこれにあたり、遺族や親しい人が中心となって行われます。
▼告別式…故人の友人や知り合いが参加する社会的な儀式。
参列者は遺族の慰めの言葉を寄せ、ひとりひとりが焼香したり献花するなどして、故人に最後の別れを告げます。
【 それぞれの違いを知ったうえで 】
近年では、
「参列者を長く待たせるのは失礼」「火葬の時刻が決まっている」などの理由で、同時進行で行うことも多くなってきました。
ですが、本来遺族が故人への想いに集中すべき時間である葬儀と、
参列者への感謝を示したい告別式とは心の持ちようが違うもの。
そのことをよく認識した上で、もう一度、葬儀・告別式について考えたいものです。
※本日ご紹介した内容は、宗派によって異なります。