オクリメシ
日常の中にある「食べること」
「うちだけの味」「これがうちらしさ!」
特別なご飯、思い出の味、いつもの味。
ご家族だけの「あたりまえ」が、
きっとどこかにあるのです。
そんな食卓をご葬儀でも再現し、
最後にお弁当作りという体験を通して
大事な方への感謝を表現する。
お弁当を詰めるその手から溢れるのは、
一生分の「ありがとう」。
儀式の枠を超え、愛した日常をそのままに。
ひと箱に込めるのは、
家族が紡いだかけがえのない物語です。
オクリメシの
はじまり
きっかけは、若手社員の素朴な疑問からでした。
「最近、飾るだけのWITHが多くない?」 「それって、お家の方にとって本当に意味のあるものになっているんだろうか?」
故人様の好きなものを飾る。想い出に沿った提案をする。それは大切なことですが、いつしかそれが形式的になり、思考が停止してしまうことへの危機感でした。それは、会社がサービスを「提供する」ことへの疑問であり、感動の源泉を見つめ直すための問いかけでもあったのです。私たちが一方的に提供するサプライズではなく、ご家族が故人様のために「何かをしてあげられる」、そんな体験型WITHこそが、本当の意味で心に寄り添うことになるのではないか。本当の感動とは、与えられるものではなく、家族の愛情の中から自然と湧き出てくるものではないか。この想いが、新しい文化の扉を開く鍵となったのです。
お弁当箱からあふれる家族の物語
箱の数だけ、
物語があります。
ここで紹介しきれなかった、
ご家族それぞれの「オクリメシ」。
現場のスタッフが綴る、
日々の温かな記録をぜひご覧ください。
旅湯
コープ葬祭では、
故人様の体を清める日本の伝統的な
葬送儀礼の一つ
「湯灌(ゆかん)」のことを
旅湯と呼んでいます。
旅湯は、お体を清めるだけではなく、
ご家族から故人様へ
最後の感謝を伝えられる「心の儀式」です。
人生という長い旅を歩み終えられ、
次なる旅へ向かわれる故人様を
ご家族と一緒に「お疲れさま」の気持ちを込めて
お支度をさせていただきます。
プロの技術で美しく整えることは
もちろんですが、
それ以上に、
ご家族が「自分たちの手で送り出せた」という
実感を分かち合える時間を、
私たちは何よりも尊いと考えています。
大切な人の死を前にしたとき、
人は誰しも戸惑い、
立ち止まってしまうものです。
しかし、お湯の温もりに触れ、
ご自身の肌で故人様の生きた証を感じることで、
悲しみはいつしか、
慈しみと感謝に満ちたものへと
変わっていきます。
私たちが届けるのは、
一生消えることの無い「ぬくもり」です。
お湯と手のひら、
ぬくもりの記憶
Re’Start葬
Re’Start葬は、
入棺体験を通してお葬式という
「人生の節目」を擬似体験することで、
自分自身の生き方や価値観を再定義する
独自の体験型プログラムです。
内容は、「自分宛ての弔辞」の執筆、
思い出の品を用いた祭壇設営、
そして実際に入棺し、
仲間からの別れの言葉を聞く体験などで
構成されています。
最後には、棺から出た「新しい自分」として
リスタートを宣誓し、
自ら選んだ曲と共に新たな一歩を踏み出します。
「生と死」という普遍的なテーマを
共有することで、参加者の間には自然と
強い仲間意識が醸成されます。
初対面の者同士が心を通わせ、
互いの人生を尊重し合う。
そんな「人と人の繋がり」の尊さを
再確認できる場を提供できるのは、
人生の最期という大切な瞬間に携わる、
コープ葬祭ならではのプログラムです。
Re’Start葬の
はじまり
きっかけは、採用担当の「学生の皆さんに、一生の思い出になるような価値ある体験を届けたい」という強い想いでした。従来のインターンは実務体験が主でしたが、参加いただいた方から「この会社に来てよかった」と心から満足してもらえる目玉プログラムを作りたいと考えていたのです。
転機は、自社イベントで採用担当自身が初めて「入棺体験」をしたこと。死を意識することで、今の生を愛おしく感じるその深い感動を、これから社会に出る学生さんにも届けたいと確信し、内容をゼロから再構築し、「人生をやり直す、二度目のスタートを切る」という願いを込め、「Re’Start(リスタート)葬」と命名しました。学生一人ひとりの人生に寄り添う体験を提供したいという、私たちコープ葬祭の想いが込められています。

Re’Start葬に
参加した学生の声

最初は棺の中で寝ている自分に違和感があってくすぐったかったけど、弔辞を読んでもらったあたりから、好きなことが何もできない悲しみや感謝を伝えるべきだったという気持ちになりました。体を起こしてくださいと言われたときは飛び上がりたいほど嬉しかったし、リスタートを宣誓したときは本当に新鮮な気持ちになれました。自分の想いがきちんと言語化できるこの経験を、まだRe’Start葬をしていない人にもさせてあげたいです。

過去の自分を送り出し、新たに生まれ変わる神秘的な体験は、人生にとって非常に印象深いものになりました。参列する立場であっても「変わりたい」「挑戦したい」という思いを持つこと自体が尊いんだと感じました。誰かの節目をみんなで受け止めることで、新しい一歩が未来とつながっていく。悲しみではなく希望へとつなげる葬儀の形を目にし、ありのままの自分を認めながら、より良い自分へ進んでいきたいと強く感じました。

準備段階は実感がなかったけど、実際に行ってみて本当に世界が変わったように違って見えました。心もスッキリして、今日から頑張ろうという気分になりました。お棺の中から見るとみんなが笑っていて、最期はみんなに囲まれて終わりたいなと感じました。そのためにも、今の自分の改善したいところを改善し、今日宣言した内容を意識しながら生きていきたいです。

改めて気付く機会もなかった点がありました。人生は物語であるということです。今の自分を表すために選んだ思い出の品々。終わってみると、それは点ではなく、品物それぞれが守ってくれている「私が過ごした時間」が合わさって線を成し、自らの人生・ストーリーを表しているのだという再認識のような気づきがありました。当たり前なのだけれど、自分を見つめ直すこの機会がなければ、持てなかった視点だと思います。
心の善い人評価
「心の善い人」これは私たちの指針です。
家族と笑い合い、誰かを幸せにしてきた豊かな人生。人には例外なく、色とりどりの花が咲くような、かけがえのない場面があるものです。しかし現代では、最期を「効率」で済ませようとする風潮も少なくありません。
故人の歩みを尊び、心を込めてお送りする。それは、大切な人が生涯をかけて届けてくれた愛を、最後のかたちにする時間にほかなりません。この「弔い」という尊い文化を守ることは、日本の未来を守ることだと私たちは確信しています。
だからこそ、私たちは技術以上に「心の善い人」であることを何よりも大切にしています。
素直にありがたさを感じること。誠実さと謙虚さを忘れないこと。相手の立場に立ち切る「利他の心」を持つこと。そして、相手の成長を願って時には厳しさも厭わない「本当の優しさ」を持つこと。
理想の心を保ち続けるのは容易ではありません。それでも、仲間と共に磨き続けたい。
「心の善い人評価」は、心を尊ぶ私たちの決意の証であり、お客様に真の安らぎを届け、日本の未来を切り拓くための揺るぎない道標なのです。












